雑学

「お疲れ様です」と「ご苦労様です」!正しいのはどっち!?

皆さん会社では普段どんな挨拶をしているでしょうか?

朝は「おはようございます」を使うとして、日中であれば、「お疲れ様です」?それとも「ご苦労様です」?

実は私、一度転職をしているのですが、前職では「お疲れ様です」、現職では「ご苦労様です」を使用する職場に勤めています。なので「ご苦労様です」に慣れるまで時間がかかりました。

「ご苦労様です」って正しい使い方なの?と思っていましたが、遂に調べてみました。

お疲れ様ですご苦労様です、どちらが正しい使い方なのか、ぜひご覧ください!

現代社会での一般論

私が、新入社員として最初の会社に入社した際にマナー研修でもそう教えられましたが、

お疲れ様です・・・社長を含む同僚に使う言葉(社内での労をねぎらう)

ご苦労様です・・・目上の人が目下の人に使う言葉

という内容でした。

「お疲れ様です」は役職を問わず、社内の一般社員から、極端に言えば本社の社長にまで使える言葉と言えます。

これは、基本的には取引先の人を立てるのが一般的ですから、自社の社長であっても「弊社の佐藤が・・・」と言う風に、社長であっても社外の人の前では呼び捨てにしますよね?それと同様に、「お疲れ様です」という言葉は、社外の人に対しては言わない方が無難であると言えます。

逆に「ご苦労様です」については、目上の立場である上司が目下の立場である部下に使う言葉という位置づけです。しかし、「お疲れ様です」が一般的になってきている現在においては、だんだんと使われなくなってきている、という風潮になってきているようです。

しかし、現在でも私が勤めているように「ご苦労様です」を使用している会社もあります。じゃあその会社がマナーを知らない会社なのかと言うと、実はそういうわけでもないようなんです。

続いてその理由について話していきます。

昔の使われ方

「お勤めご苦労様です」この言葉を聞いて、どういう印象を抱きますか?

江戸時代に妻が仕事帰りの夫の労をねぎらう、そんな情景が浮かんできませんか?

まあその情景は人それぞれとは思いますが(笑)、なんとなく目下の人が目上の人に使う言葉に聞こえる気がします。

(江戸時代においては夫の方が目上の立場であったので、妻を目下と表現しています。現代では逆かもしれませんね(笑))

実際に、昔は労をねぎらう言葉として、「ご苦労様です」が使われていたと思われます。

ですが、時代が進む中でラジオやテレビなどが発達し、「ご苦労であった!」など目上の人が目下の人に対して使うシーンの印象が強く残り、「ご苦労様です」が目下の人に使う言葉として浸透していったのではないでしょうか?

挨拶には様々な考え方がある

それに対して、「お疲れ様です」という言葉は「ご苦労様です」に比べると新しい言葉だと言われています。「ご苦労様です」よりもよりフランクな「お疲れ様です」の方が、現代では浸透しているのだと思います。よって、多くの会社(社会)では「お疲れ様です」の方がより多く使われているのです。

ですが、だからと言って「ご苦労様です」を目上の人にも使っている私の勤め先が間違っているかと言うとそういうわけではなく、昔の正しい使い方を守っているという風に考えることができます。

また一方で、これにはおそらく、世代や地域なども関係していると思いますが、年配の方の中には「ご苦労様だけでなく、お疲れ様も目上の人に使うのは失礼だ」と考える人もいるようです。

結局のところ・・・

つまり何が言いたいかと言うと、「正解はない」ということです(笑)

そんな無責任な・・・と思われるでしょうけれど、実際に「目上の人にご苦労様は失礼だ」、「いやお疲れ様も失礼だ」、「いやお疲れ様はいいだろう」といろいろな意見を持った人たちがいるわけです。

その相手には取引先の人もいるわけですから、こちらの主張だけを押し付けるわけにも行きませんよね?そうなると、その場に合った挨拶を選択していく、これしかない!ということになります(笑)

大事なこととしては、「自分は普段お疲れ様ですを使っているからそれが正しい!ご苦労様ですは失礼だ!」と決め付けるのではなく、挨拶にはいろいろな考え方があるんだと、柔軟に受け入れていくことが大事だということですね。

「お疲れ様です」「ご苦労様です」の他にも挨拶はたくさんあります。

「おはようございます」「こんにちは」「失礼します」「ありがとうございます」、これらの素晴らしい挨拶を使い、定型分である「お疲れ様です」「ご苦労様です」から抜け出し、人と一味違う自分を演出しても良いのではないでしょうか?

 

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