雑学

メール・手紙のビジネスマナー!かしこ・謹啓・前略の使い方!

前回は手紙でよく用いられる「拝啓」と「敬具」についての使い方についてご紹介致しました。

今回は「拝啓・敬具」以外の言葉の使い方についてまとめてみましたのでご覧ください。ちなみに冒頭に使う言葉を「頭語」、文末に使う言葉を「結語」と言いますので覚えて置いて損はないでしょう。


謹啓・敬白・謹言

文章冒頭の言葉が「謹啓」になります。『「謹」は「つつしんで」、「啓」は「申し上げる」』となり「つつしんで申し上げる」と言う意味で、拝啓の「へりくだって申し上げる」より敬意の高い言葉になります。

拝啓・敬具についてはこちらの記事で!

それに対して、締めの言葉は「敬白」または「謹言」です。敬白、謹言共に「謹んで申し上げました」の意味があります。どちらを使っても間違いはないので、好みによって使い分けると良いでしょう。

前略・冠省・早々

前回の記事でもご紹介しましたが、一般的に良く使われる「拝啓」のあとには時候の挨拶を入れるのが通例です。しかし、その時候の挨拶を省略できる方法があるんです。それが「前略」や「冠省」です。

その漢字からなんとなく想像できると思いますが、何かを「略」したり「省」いたりすることができるんです。その略したり省いたりできるのが「時候の挨拶」です。つまり、「挨拶は省略させていただいて、早速ですが本題に入りますよ!」ということですね。ですので、「前略、お世話になっております」というような使い方も正しい使い方とは言えません。

前略・冠省の結語としては草々(早々)が用いられます。意味としては「取り急ぎ失礼致しました」といったところです。この二つは実質同じ意味だと捉えていただいて問題ありません。草々の方がより一般的かと思いますので、草々を使っておけば無難です。とは言っても早々も間違いではないので、好みで使ってしまっても大丈夫でしょう!

かしこ

手紙の最後に「かしこ」で締めくくられているものを見かけることはありませんか?

実は前述の前略でもこの「かしこ」を結語として使用することができます。この「かしこ」は「かしこまる」という意味があり、相手への「尊敬の意」を表しているんです。なので、前略以外にも、拝啓や後述の拝復などにも使える便利な言葉です。

ただ一つ注意しなければならないのが、「かしこ」は女性限定の言葉遣いになりますので、男性の場合は使わない方がよいでしょう。女性であればどんどん使って女性特有の柔らかさなどをアピールする意味でも効果的な言い回しであると考えられます。

拝復・敬具・拝答

「拝復」という頭語があります。これは手紙などをいただいた際に、その返事として返す場合に返信する場合に使用する頭語になります。つまり「拝(おがみながら)復(返信する)」というわけです。こちらはもちろん時候の挨拶を記載した後に、最後は結語で締める必要があります。

結語としては、敬具や拝答(拝みながら答えました)を使用します。

再啓・敬具

他にも、一度連絡をしてから相手からの返信がなく、再度連絡をしなければならないような場合、「再啓」を使用します。その結語としては、拝啓と同様に敬具を使用します。


頭語・結語の使い方はこのほかにもまだまだあります。一般的な使い方としては、今回まとめたものでだいたいは網羅できていると思います。様々なビジネスシーンで、フォーマルな挨拶をしなければならない場合が多々あることでしょう。そういったときに参考にしていただければ幸いです。

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