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かまくらは何故暖かい?寒くならない科学的根拠と鎌倉の作り方!

だんだんと寒い日が続くようになってきました。

寒いのが苦手な私ですが、寒くなって雪が降ると思い出すのは子供の頃によく作った”かまくら”です。寒さも忘れて没頭したかまくら作りですが、完成して汗がひくとやっぱり寒くなり、暖を求めてかまくらの中で過ごしたものですね。

よく考えるとどうしてかまくらは雪でできているのに中は暖かいのでしょうか?また、私はやったことはありませんが、かまくらの中で火を焚いている写真も見たことはありませんか?暖かくすれば雪は溶けるはずなのに・・・不思議ですね?

今回はそんなかまくらの不思議に迫ってみます!

かまくらの秘密

どうしてかまくらの中は暖かい?

冷たい雪でできたかまくらは普通に考えれば寒いはず、そう思いませんか?でも実際入ってみると以外にも暖かいんです。そこには3つの理由がありました!

①冷たい風が入らない

基本的にかまくらを作るときは、冷たい風が入らないように風に背を向けて入り口を作ります。なので内部に冷たい風が入ってこないんですね。風向きが変わって入り口に直接風が吹いてきたとしても、入り口が一つしかないため、外気が循環しにくい構造になっていることも理由の一つに挙げられます。

②雪の断熱効果

ダウンジャケットや羽毛布団を思い浮かべてみてください。軽いのにすごく暖かいですよね?これらは空気を多く含んで外に逃がしにくい構造のためにとても暖かいんですね。これと同じことがかまくらにも言えます。

雪を押しつぶして作ったかまくらには、たくさんの空気が含まれているんです。この空気がダウンジャケットと同様に、中の暖気を逃がさない・外の冷気を取り入れないようにしてくれているんです。

③体感温度

かまくらの外は冷たい風が吹き荒れとても寒いですよね?それに対してかまくらの中は上記の理由により、外に比べると暖かいです。ですがいくら暖かいとは言っても、所詮は屋外なので0℃くらいでしょう。それでも、北風引き荒れる屋外から、冷たい風のないかまくらの中に入った時は、体感温度の違いから暖かく感じてしまうんですね。要は錯覚ということです。

かまくらの中も実は寒いのですが、かまくらの外に比べれば十分に気温が高いために暖かいと感じてしまいます。

ですがかまくらの中で七輪などを使用した場合はとても暖かくなりますよ♪

かまくらが溶けない理由

かまくらの中で火をたいてもそう簡単には溶けませんよね?それは何故か考えてみましょう!

答えから言うと、雪には上記で挙げた断熱効果があるからなんです!

どういうことかと言うと、中で火を焚いた場合暖かい空気は上昇していきますね。この暖かい空気はかまくら表面の雪とぶつかり、表面は徐々に溶けていきます。ですが、雪は空気を含むことから断熱効果があるので暖気は中までは伝わりません。よって、暖気で表面だけは溶けますが、かまくら全体を溶かすことはできないということになるんです。

また火で暖めたとしても、結局は外から若干の冷気は入ってきます。これにより体感としては暖かく感じるのですが、実際はそこまで気温は高くないのでかまくらは溶けにくい、となるんですね♪

かまくらの由来

かつて”かまくら”は、雪で作った家の中に祭壇を設け水神様を祀るために使用されていたのだそうです。神の御座所「神座(かみくら)」がだんだんと「かまくら」となっていったという説があります。

また、形が竈(かまど)に似ていることから「竈蔵(かまどくら)」と呼ばれ、それが徐々に「かまくら」となって言った説もあります。

 

かまくらの作り方

雪国育ちの人にはなじみの深いかまくらですが、あまり雪の降らない地域の人にはなじみも無く、作り方もいまいちよく分からなくないですか?そこで簡単に作れるかまくらの作り方を紹介します!

雪山を作る

まずは雪を積み重ねてドーム型の雪山を作っていきます。大人が入るのであれば、身長にもよりますが高さ1メートル以上は欲しいところです。小学生くらいの子供が入るくらいの大きさであれば1メートル程度でも問題ありません。

雪山を作る時は、ときどき水を加えていくと密度の高い、崩れにくい強いかまくらを作ることができます。さらに雪山を作ってから1日放置するとさらに頑丈なかまくらを作ることができます。

厚さを均一にして掘っていく

雪山を作ったらいよいよ穴を掘っていきます!このとき、掘りすぎてかまくらの壁が薄くなったり、スコップで貫通させたりすると、一気にかまくらの強度が弱くなってしまうので、それなりの厚さを保つようにしてください。

とは言っても、特に初めてであれば勝手が分かりませんよね?そこで、壁の厚さを均一にするために、およそ30cm弱程度の木の枝をかまくらに刺していきます。こうすることで、かまくらの中を彫ったときに「これ以上掘ってはいけない!」という目安にすることができます。

掘った雪は再利用しない

かまくらの穴を空ける際にも雪は発生しますよね?中をくりぬいた雪も、せっかく集めた雪なので捨てるのが少しもったいなくなりませんか?でもだからと言って掘ったかまくらの上部などに積み上げるのは厳禁です!余った雪

を外壁に置いていくことで、もうちょっと穴を広げてもいいかなと思いがちになってしまうからなんです。

掘った雪を上に乗せて、さらに掘っていくと崩れやすい危ないかまくらができてしまうので注意してくささい!

 

今回はかまくらについてご紹介しました。冬でも中に入れば暖かく過ごすことができるかまくらですが、しっかりと科学的な理由があるんですね♪もう大人のみなさんも今年の冬はお子さんと一緒にかまくらを作って、暖かく過ごせる理由を教えてあげると見直してもらえるかもしれませんね(笑)

それでは今年の冬も暖かくして過ごしていきましょう!

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