雑学

ハタハタってどんな魚?鰰の由来は?どんな特徴があるの?

秋田旅行に行ってすっかり秋田の魅力にはまってしまった今日この頃です(笑)

今回は秋田の魚として有名なハタハタについて調べてみました!

近年は北朝鮮など海外の乱獲によって漁獲量が減っているというようなニュースも耳にしますが一体どんな魚なのか、見ていきましょう!

ハタハタの由来

ハタハタは漢字では魚の神「」と書きます。また雷魚と表記される場合もあるようです。別名では「カミナリウオ」と呼ばれているなど、神や雷に縁がある魚だということが分かりますね?ではどうして、神や雷が用いられるのか理由は次の通りです。

12月の冬の初めの雷が鳴る頃に産卵のため接岸してきます。これを見た昔の人はハタハタが「雷の魚」だと考えたところからきているんです。雷のことを昔は「霹靂神(はたたかみ)」と呼んだそうです。はたたくとは雷がとどろき鳴ることを意味する言葉です。つまり、雷(はたたかみ)と一緒にやってくる魚であることから、だんだんと「はたはた」と呼ばれるようになったということなんです。

はたはたの特徴

鱗がない

ハタハタを食べたことがある人なら分かると思いますが、ハタハタには鱗がなく簡単に食べられる魚です。私も普段釣りをします。釣りをするのは楽しいのですがいざ料理をしようとすると結構魚を捌くのって面倒なんですよね。でもこのハタハタは鱗がないので、頭と内臓を取るだけで簡単に調理可能です。ハタハタは普段は深海500mあたりに生息している深海魚です。太刀魚も同様に深海で生息する魚で鱗がありませんよね?深海魚にはこういった鱗がない魚が多いのかもしれませんね。

ちなみにハタハタは深海魚ですが、産卵の時と生まれてすぐの稚魚の間だけ浅瀬で生活しています。

表面がぬるぬるしている

ハタハタには鱗がない代わりに表面がぬるぬるした粘液で覆われています。鱗がある魚も若干ぬるぬるしていますが、ハタハタはその比ではありませんね(笑)鱗がない代わりにその粘液で身体を保護しているということなのでしょう。食べる時はこのぬるぬるを是非味わってもらいたいです。新鮮なハタハタほどぬるぬるしていておいしいのです。中にはあのヌルヌルが嫌、と言う方も多いのが実情ですが・・。

私も昔ハタハタを食べた記憶がありますが、そんなにヌルヌルしていたという記憶はないんですよね。

それが今回秋田を訪れてハタハタを食べてみて食べてびっくりしました。何故ならそう、ヌルヌルしていたからなんです。

おそらく、昔食べたのはあまり新鮮ではなかったハタハタなのでしょう!

新鮮なハタハタほどヌルヌルしていておいしいようなので、食わず嫌いしている方も是非一度あのヌルヌルを試してみてくださいね♪表面のぬるぬるは焼くとほとんど気にならなくなりますけどね。

ぶりこもぬるぬる

では何がヌルヌルしているかと言うと、ぶりこなんですね。ぶりこと言うのはハタハタの卵のことです。ピンポン玉くらいの大きさのぶりこの中に、小さな魚卵がびっしりと詰まっています。このぶりこは火を通しても、ぬるぬるした成分が消えないんですね。人気もオスよりもメスの方が圧倒的に高いので、今年も一度は食べておきたいですね♪

ハタハタ禁漁の歴史

そんなハタハタですが、乱獲の影響で全盛期は1万数千トンあった漁獲量が急激に減少してしまったことがありました。昭和50年頃から減り始め、平成3年には1万トン以上あった漁獲量が70トンまで減ってしまいます。全盛期の百分の一以下の漁獲量です。このままではいけないと考えた秋田の猟師たちは、なんと翌年の平成4年から平成6年までの3年間、禁漁することを決意します。その3年間の収入がゼロになるわけですからね。なかなかできることではありません。

そんな秋田の猟師たちの頑張りの甲斐もあって、禁漁狩猟後の平成7年には143トンになり、その後も小さい固体を獲らないようにするといった対策を行っていったところ平成12年には1000トンを越え平成20年には2800トンを上回るようになっていきました。

 

 

そんな秋田漁師たちの想いの詰まった「ハタハタ」の魅力を感じていただけたでしょうか?ハタハタのヌメリが嫌いだと感じている方も、改めて食べてみるとおいしく感じることもあるかもしれません。一度ご賞味していただけると幸いです。

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