2018年12月から高速道路での、冬タイヤでのチェーン義務化が始まりました。
大型のトラックなどでチェーンを付けているタイヤは時折見かけますが、一般的な乗用車でチェーンを取り付けている人はほとんどいないのではないでしょうか?
そういう私もチェーンをつけたことはありません。小さい頃、父親が付けていたのは覚えていますが、私自身はつけたこともありませんし、ましてや付け方も分かりません。
そこで今回は、チェーン義務化に伴い、どこで着用しなければならないか、またどんなチェーンを付けなければならないかをお知らせします。
違反すると罰金も取られてしまうようなので、是非ご覧ください!
取り付けるチェーンの種類は?
①金属製チェーン
こういった感じのチェーンです。いわゆるチェーンですね。
特徴としては何と言っても、滑りにくさが挙げられます。他の、ゴム製や布製のチェーンに比べると圧倒的に雪道に強いのが最大の特徴です!
たさしデメリットも大きく、雪の無いコンクリートを走るとチェーンが切れやすい、走行時の音がうるさい、脱着が面倒、が挙げられます。最近では、脱着にジャッキが不要なタイプも出ていているので、多少使い勝手は向上しています。
②ゴム・樹脂の非金属チェーン
写真の通り、タイヤを樹脂チェーンが覆っています。
特徴としては、金属製チェーンに比べ、走行時の振動が少なく乗り心地が良い点です。他にもコンクリートを走行してもそこまでダメージも無く、金属製チェーンに比べ寿命も長めとなります。寿命は金属製よりも5倍はよいとも言われています。また、取り付けも簡単です。よほど、雪深い地域でなければ非金属製のチェーンの方が使い勝手がよいと言えます。
③布製カバータイプ
近年、急激に売り上げを伸ばしているのが、この布製のタイヤチェーンです。
写真の通り、タイヤを布製のカバーで覆うだけなので、非常に簡単に取り付けができます。また各メーカーで、純正の布タイヤチェーンがあるほど滑り止めの効果にも期待できるようです。
取り付けも簡単だし、効果も保証されている、そんな布チェーンですが一つ問題が・・・。それは、「チェーン規制については各地方自治体や警察官等担当者の認識により異なります、場合によっては通行できないことがありますのでご注意ください」という但し書きがあることです。
国土交通省では布製カバータイプは大丈夫とホームページに記載しているので問題はないと思いますが、もしかしたら、場所によっては金属製、ゴムや樹脂などの非金属製はOKだけど、布製はNG!なんていう場所もあるかもしれません。使用する地域の情報をしっかりと調べてから使用するようしてください!
チェーン義務化の場所は?
タイヤチェーン義務化と言っても、全ての雪道で必要になるわけではありません。これは少し安心ですね?
現状でチェーン取り付けが義務化されているのは、13区間の国道・高速道路になります。毎日通る国道が規制対象になったら、なかなか大変ですよね?現在は13箇所の場所での規制ですが、今後これが200箇所程度に拡大していく見込みだということです。しっかりと規制区間を把握して、罰則を受けないようにしたいものですね?規制されている箇所は以下の通りです。
■直轄国道
都道府県 | 路線番号 | 箇所名 | 区間 | 延長(km) |
---|---|---|---|---|
山形県 | 112 | 月山道路 | 西川町月山沢~鶴岡市田麦俣 | 15 |
山梨県・静岡県 | 138 | 山中湖・須走 | 山梨県山中湖村平野~ 静岡県小山町須走字御登口 |
8.2 |
新潟県 | 7 | 大須戸~ 上大鳥 |
村上市大須戸~ 村上市上大鳥 |
15.3 |
福井県 | 8 | 石川県境~ 坂井市 |
あわら市熊坂~あわら市笹岡 | 3.2 |
広島県・島根県 | 54 | 赤名峠 | 広島県三次市布野町上布野~ 島根県飯南町上赤名 |
2.5 |
愛媛県 | 56 | 鳥坂峠 | 西予市宇和町~大洲市松尾 | 7 |
■高速道路
都道府県 | 路線番号 | 箇所名 | 区間 | 延長(km) |
---|---|---|---|---|
新潟県・長野県 | E18 | 上信越 | 信濃町IC~新井PA | 24.5 |
山梨県 | E20 | 中央道 | 須玉IC~長坂IC | 8.7 |
長野県 | E19 | 中央道 | 飯田山本IC~園原IC | 9.6 |
石川県・福井県 | E8 | 北陸道 | 丸岡IC~加賀IC | 17.8 |
福井県・滋賀県 | E8 | 北陸道 | 木之本IC~今庄IC | 44.7 |
岡山県・鳥取県 | E73 | 米子道 | 湯原IC~江府IC | 33.3 |
広島県・島根県 | E74 | 浜田道 | 道大朝IC~ 旭IC | 26.6 |
国土交通省ホームページより抜粋
また、チェーンは冬の間ずっとつけていなければならないのではなく、大雪警報が発令された際に必要となるようです。規制区間を走らなければならない人は、チェーンが必須アイテムとなりますね!
なぜ規制が必要か
そもそもどうして規制が必要なのでしょう?スタッドレスタイヤを着用していても必要?4WDでも必要なの?気になりますよね?
結論から言えば、どんな状況でもチェーンは必要です!
スタッドレスタイヤをしていても雪にタイヤをとられ立ち往生してしまうことがあります。これはJAFでもそのように発表しています。実際私も昨年は、ちょっとした積雪にタイヤをとられ近くにいた方に車を押しいただいたことがありました。私はFF車に乗っていますが、これが4WDであれば問題なかったでしょう!
しかし4WD車でもチェーンの着用は必要です。なぜなら4WDの場合、車体の重量が重くあるため、下り坂での制動距離(停まるまでの距離)が長くなるためです。車種や駆動方式に関わらチェーン装着区間ではチェーの装着は必須と覚えておきましょう!
チェーンの義務化により、チェーン脱着場所の混雑や、規制区間を避けるために他の道路が混雑するといったことが予想されます。普段からチェーンを付ける習慣がある人は問題ないと思いますが、ほとんどの人がチェーンを付ける事はあまりないのではないでしょうか?チェーンの規制区間を走行する機会のある人は是非気をつけるようにしてください!