最近よく聞く「コンプライアンス」。言葉だけはよく聞くんだけど・・・しっかりと理解している人って実は少ないんじゃないでしょうか?
そういう私もしっかり理解できているわけではないので、ちょっと調べてみました。
興味のある方はご覧になってください。
コンプライアンスの意味
ビジネスシーンでよく使われる「コンプライアンス」。直訳すると「法令遵守」となります。ちょっと難しい言葉ですね・・・
簡単に言えば「決まりを守ろう」ということです。
当然ですが、企業は法律をはじめとする社会のルールを守り、不正なく公正に企業活動を遂行しなければなりません。
法律を守れば何をしてもよい!というわけではもちろんなく、最近ではマナー・モラルについても守ろうという動きになってきているようです。
コンプライアンスの目的
最近コンプライアンスという言葉が注目を集めているのは、企業による不正や不祥事がたびたび問題になっているからです。
各企業ともに、競争社会において、常に勝ち続けなければ成らない状況の中で、不正に手を染めてしまう人が後を絶ちません。例を挙げると、粉飾決算、談合、横領、個人情報流出、脱税、産地偽装、etc・・・、実に様々です。
企業がいくら良い製品やサービスを消費者に提供しても、一度不祥事が発覚すれば、たちまち消費者の信用を失い、企業価値は失墜してしまいます。このようなリスクを回避するために、ほとんどの企業ではコンプライアンスの強化に取り組んでいます。
コンプライアンスをしっかりと運用できている会社は、優秀・優良な企業、信頼できる企業とみなされます。それは、コンプライアンス体制の構築は、消費者の信頼を高めるだけでなく、従業員の意識を高め、さらに不正に対するチェック機構を確立することで、不正を行いにくくする環境を構築することができるからです。
コンプライアンスの使い方
「わが社で働く従業員すべてにコンプライアンスを徹底させなければ、わが社の将来はない」
「当社ではコンプライアンスの意識浸透を図るため、社員対象に定期的なセミナーを実施しています」
「新入社員のコンプライアンス教育を徹底しましょう」
などが正しい使い方のようです。
逆に、
「コンプライアンスを守らないと出世できない」
「わが社のコンプライアンスに従って行動する」
といった使い方は誤っています。
これは、コンプライアンスそのものに、「法令遵守」という意味があるので、直訳すると「法令遵守を守る」というよな表現になるからです。「頭痛が痛い」と同じことですね(笑)
使い方をしっかりと理解して、恥をかかないようにしたいものですね。
ちなみに”遵守”は”じゅんしゅ”ですからね。”そんしゅ”じゃありませんよ。念のため(笑)
コンプライアンス体制確立のために
コンプライアンスにおける重要なポイントをいくつかご紹介します。
1.社員の行動基準を作成する
会社として共通のルールを定め、社員全員が共有することが第一歩です。
2.研修をしっかりと行う
せっかくルールを作っても誰も知らなければ意味がありません。新入社員、お偉いさん、地位に関係なくルールを周知してください。
3.リスクと対策を明確にする
何かトラブルが発生した場合、個人に解決を委ねると、その人の裁量によって結果が変わります。中には隠蔽する人が出てきてしまうかもしれません。誰でも対応可能なマニュアルが必要です。
4.相談しやすい環境をつくる
コンプライアンスに対する疑問、悩みなど相談できる窓口などがあると便利です。情報共有や意見交換ができる体制があればベストと思われます。一人で抱え込むような風潮の会社では、必ずどこかにひずみが生じてしまいます。
時間をかけて培った信頼・信用も、一度の失敗で失ってしまうということは、よく言われています。失った信用を回復することは容易ではありません。
「コンプライアンス」を正しく理解・運用していくことで、恥ずかしくない社会人を目指しましょう!