近年PM2.5が大きな問題として取り上げられていますね。
と言う方も多いのではないでしょうか?そんなPM2.5についてまとめてみましたのでご覧ください!
目次
PM2.5とは何か
PM2.5とは粒子状物質のうち粒径が2.5マイクロメートル以下のもののことで、微小粒子状物質と呼ばれています。
だいたいそうなりますよね(笑)マイクロメートル(μm)とはメートルの100万分の一の長さを表します。と言ってもピンときませんね。1メートルの千分の一が1ミリメートルというのはご存知ですね?1ミリメートルのさらに千分の一が1マイクロメートルと言えば、なんとなく分かってもらえるでしょうか?
千分の一 × 千分の一 =100万分の一
というわけです。まあものすごく小さな物質だと覚えてもらえればそれで大丈夫です(笑)このものすごく小さなPM2.5が健康によくないのではないかということで問題になっているんですね。
PM2.5はなぜ発生するか
PM2.5の発生原因が様々ありますが、代用的なものは次に挙げる3つでしょう。順番に見ていきます。
原因物質①黄砂
PM2.5としてよく言われるものに黄砂があります。中国大陸から春に飛んできて、家の屋根や車を汚してしまう厄介者ですね。砂なのにそんなに飛んでくるの?とお思いの方もいらっしゃるでしょう。一口に砂と言ってもいろいろな種類があります。その粒径も実に様々で、数ミリメートルのものから小さいものだと数マイクロメートルのものまであるんですね。(厳密には砂は2ミリメートル~62.5ミリメートルのものと定義されているようですが、ここでは言及しません)
黄砂の粒径は数十マイクロメートルのものが主ではあるのですが、中には細かい数マイクロメートルのものも含まれます。そいいった小さな黄砂が風に乗って海を越えて日本へとやってくるわけです。
あの小さなバッタも種類によっては、風に乗れば1回のジャンプで100km飛ぶらしいですから砂が風に乗ってきても納得できますね?
原因物質②花粉
こちらも主に春に問題になる物質ですね。有名なところではスギ花粉が多くの方を悩ませているのではないでしょうか?私もその中の一人ですが(笑)
花粉の大きさはおおよそ数十マイクロメートルと言われています。なので厳密にはPM2.5には該当しません。花粉とPM2.5を混同されている方も多いようなので覚えておいてくださいね。まあどちらにしてもとても小さいものなので、簡単に身体に入り込みますから注意しなければならないことに変わりはありませんね。
ただこの花粉の厄介なところは、単体で見れば数十マイクロメートルですが、黄砂と反応すると花粉の細胞が破裂して数マイクロメートルになる点です。花粉の飛散量と黄砂の飛散量の両方をちぇくする必要があると言えるでしょう。
原因物質③排気ガス
自動車や工場から発生する排気ガスももPM2.5の原因となります。現在はかなり技術も進歩し、自動車排ガスに含まれる硫黄酸化物(SOx)や窒素酸化物(NOx)はほとんどが除去されるようになりました。工場排ガスにしても同様です。ですが、ほとんど除去されているだけであってゼロではありません。
SOx,NOx単体で見れば低濃度なこともありそこまで毒性は高くありませんが、上記の花粉と同様に、これらが花粉や黄砂、または他の化学物質と結びついて飛躍的に毒性を増すことが分かっています。
PM2.5の人体への影響
ではPM2.5は人体にどのような影響を及ぼすのでしょうか?
WHOの研究機関ではタバコの煙と同レベルの発がん性があると発表されています。またとても小さいため、口や鼻などの呼吸器系から簡単に肺に到達します。肺に付着して悪さをするだけでなく、そこから血管内に侵入し体全体へと移動していきます。PM2.5を取り込みすぎるとそれが炎症を起こしたり、血管を収縮させたり、最悪の場合血管を詰まらせ動脈硬化や心筋梗塞を引き起こすことにもつながると言われています。
また都市部では光化学スモッグも重大な問題となっています。光化学スモッグは窒素酸化物とVOC(ガソリンなどの有機物が蒸発したもの)と太陽光により反応して生成します。人の粘膜を刺激し、痛みを引き起こすことがあります。
PM2.5対策は何をすればいいか
対策①マスク
一般的なものはやはり”マスク”でしょう。最近ではPM2.5を防ぐことができると謳っているものも増えてきましたね。マスクもそのメーカーや種類によって効果は様々ですから、しっかりと確認して使用するようにしてください。使用する際は、隙間の無いように正しく着用しないと直接吸い込むことになりますので注意してください。
対策②空気清浄機
室内で快適に過ごすためには空気清浄機が効果的です。
こちらもメーカーにより様々な品質の物が販売されています。用途に応じ選択するようにしましょう。家に入る際は。衣類を軽くはたいてから入るようにすると衣類に着いたPM2.5を落とすことができます。ドアや窓を開けている時間を極力短くするなどを徹底することで室内を正常に保つことができるようになります。
対策③鼻呼吸
普段口と鼻のどちらで呼吸していますか?多くの方は鼻呼吸だと思いますが、中には口呼吸の方もいらっしゃいますよね?また鼻詰まりで口呼吸しかできない、という場合もあるでしょう。
ですが、微粒子を体内に入れないという点では是非鼻呼吸をするように心がけてください。5マイクロメートル程度の微粒子であれば大部分は鼻毛などが頑張って体内への侵入を防いでくれます。PM2.5になってくると鼻の機能だけでは厳しくなりますが、口呼吸ではほとんどが素通りしてしまうので注意が必要です。
その日のPM2.5のを教えてくれるサイトもあるので、気になる方は是非有効活用するようにしてください。春になるとよく花粉状況をテレビで教えてくれますが、将来的には天気予報と同レベルでPM2.5の飛散予報がテレビで見れるようになるかもしれませんね?