先日「GoToトラベルキャンペーン」を利用して秋田へ旅行に行ってきました♪
秋田と言って真っ先に思い浮かぶもの、そうそれは「なまはげ」ですよね?他にもお米やかまくら、十和田湖など様々なものがあると思いますが、県外の人にアンケートを取ると圧倒的に多いのがこの「なまはげ」なんです。
秋田に住んでいる人であればおそらく馴染みの深いなまはげも、それ以外の地域ではそこまで関わりがないのが実情と思います。もし秋田出身の人がいたら、「秋田ってなまはげいるんでしょ?」なんて聞きたくなっちゃいますよね♪
なんと男鹿市にはの「男鹿総合観光案内所」にある高さ15mにも及ぶ巨大なまはげ像があるんです!!
こちらの男鹿総合観光案内所にあるアメヤ珈琲さんのソフトクリームやパフェもおいしかったです!
それではなまはげについてもご覧ください!!
なまはげって何者?
なまはげを鬼だと思っている人って結構多いのではないでしょうか?でも実はなまはげの正体は鬼ではなく「神様」なんです。意外にも五穀豊穣の神で「悪い子はいねえがあ!」とやってきて悪い子をこらしめる(?)と同時に、五穀豊穣、無病息災を祈っていってくれる存在なんだとか!
どこにいるの?
なまはげは秋田県全域にいるわけではありません。なまはげの生息地域は次の通りです!
・男鹿市
・潟上市の一部地域
・山本郡三種町の一部地域
ほとんどが男鹿半島のある男鹿市、一部が潟上市や三種町に生息(?)しているようです。私は県北の出身なので、子供の頃に家になまはげが「悪い子はいねえがあ?」と来たことはありません。上記以外の地域に住む秋田県民のほとんどが、なまはげの襲来(!?)に遭遇したことはないでしょう。
なのでぜひとも男鹿市を始めとするなまはげ文化のある地域で育った方々には自信を持って、なまはげ体験を語っていただきたいところですね♪
なまはげの語源、由来は
昔は冬に囲炉裏で暖をとっていました。ですが長時間にわたって囲炉裏にあたっていると低温やけどを起こしてしまうことがあったようです。すると低温やけどを起こした部分が’かさぶた’状になります。このかさぶたのことを秋田の方言で「なもみ」と言うんです!
この「なもみ」は囲炉裏に長時間あたっているいわゆる「怠け者」にできてしまうと考えられていました。なまはげはこういった怠け者が大嫌いです。そんな怠け者を懲らしめるために怠けてできてしまった「なもみ」を「剥ぎ」にやってくるんです。
この「なもみ」を「剥ぎ」にくる「なもみはぎ」がだんだんと変化して「なまはげ」になったと言われています。
何する生き物?目的は?
年末にやってきて、怠け者を懲らしめてくれる良い神様とされています。怠け者にとってはたまったものではないですけどね(笑)その家庭全体にとってはプラスになるといったところですね。
なまはげは手に「包丁と桶」を持っています。この「包丁」でなもみを剥いで、「桶」になもみを溜めていくんだそうですよ!近年では子供を対象に各家庭を回っているのがほとんどのようですね。恐ろしい形相をした鬼が家にやってくるのですから、子供には効果覿面でしょう!トラウマにならないことを願うばかりです(笑)
なまはげの問題
セクハラ騒動
何年か前になまはげのセクハラ問題がありました。なまはげが家を訪れた際に不必要に女性に触れた、ということがあったようです。鬼のお面をかぶっているので、相手には中の人が誰だか分からないため、残念ながらしてはいけないことをしてしまう人もいるんですね。今現在は改善されそんなことはないのでしょうが、一部の人間の不謹慎な行動で伝統行事を汚して欲しくないな、と思いますね。
なまはげが悪いのではなく、悪いのはあくまでも騒動を起こした本人ですのでなまはげに悪いイメージは持たないで欲しいところです。
後継者不足
これも時代の流れでしょうか。なまはげの後継者不足も深刻な問題になっています。先のセクハラ騒動も、たまたま帰省してきた男性が臨時でなまはげを演じた際に発生した事件のようで、なまはげを後世に伝えようとする若い人がだんだんと減少してきているようです。
受け入れる家庭の問題
なまはげが来ると子供が泣き叫ぶ、なまはげをもてなさないといけない、わらで部屋が汚れる、といった理由でなまはげの来訪を嫌がる家庭も増えているんだとか。伝統行事がなくなるのは嫌だけど、もし自分の家になまはげが来るとしたら・・・、楽しいかもしれないけどたしかに少し面倒な気もする・・・。
そういったところから、寂しいことですがなまはげ離れが起こっているのだそうです。
なまはげについてまとめてみました。なまはげは怠け者を懲らしめてくれる良い神様だったんですね?
秋田県男鹿市以外ではなかなか実物をみるのは難しいようですが、なまはげは各種おみやげのもなっていますし、お面やぬいぐるみなどのグッズも販売されています。なまはげ関連の資料を多く置いた「なまはげ館」といった施設もあります。秋田を訪れた際にはぜひ寄ってみてください!
ぜひ一度訪れてみてはいかがでしょうか?