秋田へ旅行した際に出会った秋田犬がとてもかわいかったので、秋田犬について調べてみました!
秋田犬と言えば、「わさお」やフィギュアスケートのザキトワ選手に贈られた「マサル」、古いところでは「忠犬ハチ公」も秋田犬として有名です。忠犬ハチ公と言えば渋谷駅前のハチ公像が有名ですが、秋田県大館市の大館駅前にもハチ公像があるのはご存知でしたか?そんな秋田犬についてまとめてみましたのでご覧ください!
ちなみに秋田犬は”あきたけん”ではなく、正しくは”あきたいぬ”と呼びますので間違えないようにしてくださいね(笑)
秋田犬の歴史
ハチ公像と言えば、渋谷駅前にある銅像が有名ですが、秋田県にもあるということをご存じだったでしょうか?
ハチ公像は秋田県大館市の大舘駅前にも置かれているんです!
秋田犬は大館駅前にハチ公像があるように、もともとは大館出身の大館犬と呼ばれていました。さらに祖先を辿ると「秋田マタギ犬」と呼ばれる種類の犬たちであったそうです。
江戸時代から明治時代にかけては全国的に闘犬がさかんに行われており、秋田犬の先祖の大館犬たちも強い洋犬と交配による品種改良が施されていきました。その結果、より強い混血の秋田犬は誕生しましたが、純粋な秋田犬は激減していきます。その後闘犬が禁止されたことで、大館犬の品種改良は減少し純粋な大館犬を保護していこうという運動が始まります。
しかしそのすぐ後に戦争が始まってしまいます。食料難や防寒対策のための毛皮の確保のために、軍用犬以外を軍に献上しなければならなくなります。
戦後、それでも生き残ったわずかな大館犬たちを保護していった結果、昭和6年に国の天然記念物として指定されました!生き物が天然記念物に指定されたのは、なんと秋田犬が初めてなんだそうですよ!
また、「大館犬」がなぜ「秋田犬」と呼ばれるようになったかと言うと、
という理由で命名されたんだとか。みなさん知ってました?
秋田犬の特徴・性格
秋田犬の毛色は白、茶色、虎毛と呼ばれる城とグレーが混在するような柄の3種類があります。マサルは茶色でわさおは白色ですね♪
大きさで言えば大型犬の部類に入ります。顔はご存知のように愛嬌のあるおっとりとした顔をしていますが、意外にも警戒心が強い犬種のようです。飼い主以外には吠えたり噛み付いてしまったりすることも。育てる場合には、子供のうちからやってはいけないことを徹底的に教え込まないと大人になってから苦労してしまうことが多くなりそうですね。その点をしっかりと理解してから飼うようにしましょう。
忠犬ハチ公の物語
秋田犬と言えば忠犬ハチ公が有名ですね。簡単に物語を紹介します。
大館で生まれたハチは1924年に東京大学農学部の教授だった上野博士と出会います。当時は犬は屋外で飼うのが当たり前でしたが、上野博士はハチと一緒にお風呂に入ったり同じ寝室で寝たりと、当時では考えられないほど溺愛していたそうです。ハチ公の「公」とは上野博士がハチを呼び捨てにはできない、ということで「ハチ公」と呼んでいたんだとか。今で言う”君”や”ちゃん”に近い感覚でしょうね。
そんな上野博士は少しでもハチと一緒にいたいと仕事で渋谷駅に行く時は一緒に連れて行き送り迎えをさせていたのだそうです。なので、だいたいこの時間に行けば博士に会える、ということが分かったんですね。いつも博士を駅まで送り迎えしていたハチはみんなの人気者になっていったのだとか。
ハチが上野博士と出会って1年と少しが経った頃、博士が突然亡くなってしまいます。ハチにはそれが理解できず、毎日のように渋谷駅まで博士を迎えに行くようになりました。毎日、朝と夕方の2回渋谷駅にやってくるハチの噂はだんだんと広まり、秋田犬保存会の方が朝日新聞にそのことを寄稿したことにより、忠犬ハチ公が全国に知れ渡ることになったのです。
そんな忠犬ハチ公像ですが、大館駅と渋谷駅以外にも、上野博士の勤めた東京大学農学部や上野博士の故郷の三重県津市の久居(ひさい)駅前にもあるようです。
大館市はきりたんぽ発祥の地だけでなく、秋田犬発祥の地でもあったわけです。そう考えるとなかなか歴史深い素敵な町なんですね♪是非皆さんも足を運んで忠犬ハチ公を探してみてくださいね!!