自動車会社大手のスバルで2015年~2017年の期間で7億円にも上る残業代の未払いが発生していました!2016年12月には過労により自殺してしまった男性もおり、その方の労災が認定され大きな問題となっています。
その男性は月に100時間以上のサービス残業をしていたということですが、その内容というのがまさしく「エア退社」だったんです。
エア退社とはなんなのか一緒に見ていきましょう!それではご覧ください!!
エア退社とは?
定時になった段階で一度タイムカードを押します。帳簿上は帰ってしまったことにして、それから自分のデスクに戻り改めて仕事を再開することを「エア残業」と呼ぶようです。
昨今、働き方改革などの影響で「極力残業をしないように」という風潮が広まっているように感じます。残業していることが会社の上層部にばれると処罰の対象になる、なんていう会社では一度帰ったことにしてサービス残業をしてしまう、いわゆるエア退社が横行することになってしまうんですね。
エア退社がばれると
エア退社をするケースとして、どうしても仕事が終わらずに自ら進んで行う場合と、上司や会社に強要されて行うケースがあると思います。どちらのケースでも、エア退社をしていることがばれるといろいろな所に迷惑がかかってしまいます。
具体的に事例を見ていきましょう!
本人
当然ですが本来発生するはずの残業代を受け取ることができません。もし事態が明るみに出た場合も、何時まで働いたという証拠がなければ満額の残業をもらえない可能性が高いです。強要されて嫌々エア退社をしなければならない場合は、社内のメールなどで退社時にメールを送り送信履歴を残すようにするといった工夫が必要ですね。
上司や会社
上司や会社には損害賠償の責任が発生します。サービス残業の強要は違法行為ですから、当然罰せられます。仮に強要しておらず部下が勝手にエア退社していた場合でも、上司には監督責任がありますからなんらかの責任は追及されるでしょう。
サービス残業を強要し、病気や最悪の場合死に至るようなことになれば相応の罪になる可能性もあります。
サービス残業にも時効がある
一般的に事件には時効があることが知られています。その罪状により無期限だったりもしますが、罪の重さにより1年~30年の時効が設定さえています。
気になるサービス残業の時効は、なんとわずか2年なんです!例え、40年勤め上げた会社でサービス残業をしてきたとしても、未払いの残業代を請求できるのはたったの2年分ということになります。
ネットの声
まとめ
サービス残業だけでなく、さらに悪質な「エア退社」が問題となっています。
正しい知識と強い意志を持って上司や会社に立ち向かうことも時には必要です。ですがなかなかそうもいきませんよね?
なんとか管理職や上層部の方には「サービス残業を強要することで罪に問われる可能性がある」という事実を認識してもらいたい物です。
直接言うのは勇気が要りますが、どうにか間接的にでも伝えられる方法を考えることができたらいいかもしれませんね♪