前回、男性のミドル脂臭についてご紹介させていただきました。年齢として30代ではミドル脂臭が、40代半ばからは加齢臭の割合が高くなると思います。私はまだ30代ですが、いずれ訪れる加齢臭問題について今のうちからしっかりと知識を取り入れ、万全の体勢で加齢臭と向き合えるようにしたいと思います(笑)。
それでは、加齢臭についてまとめましたので、ご覧ください。
加齢臭って何?
加齢臭の原因となる物質は「ノネナール」という物質です。前回の記事でお伝えしていますが、ミドル脂臭の原因物質は「ジアセチル」でしたので、ミドル脂臭と加齢臭は全く違うものになります。
過去記事はこちら↓
この「ノネナール」ですが、脂肪酸と過酸化脂質、また皮膚に生息する常在菌のバランスで発生します。脂肪酸とは、肉や植物油、マーガリンなどに含まれる成分です。一方、過酸化脂質とは、コレステロールや中性脂肪といった体内の脂肪が活性酸素によって酸化されてできた成分です。
まず、この二つが反応することで加齢臭の原因物質である「ノネナール」になります。それに加えて脂肪酸は常在菌のエサとなります。脂肪酸が常在菌に食べられたときにもこのノネナールが生成されます。
つまり、脂肪酸が過酸化脂質や常在菌により酸化されることでノネナールが発生すると言うことです。
年齢を重ねるにつれて加齢臭が発生しやすくなる原因は、歳をとると抗酸化作用が弱まるために脂肪酸の酸化されやすくなることになると言えます。
ということは、脂肪酸の摂取を控えることと、抗酸化作用を高めることで加齢臭を抑制することができると言えそうですね?
加齢臭を抑制するためには?
食習慣の改善
脂肪酸を控える
脂肪は人体にとって必要な栄養素ではありますが、摂りすぎると皮脂の分泌量が多くなってしまいます。脂肪酸の多い食材はなるべく控えるようにしましょう。脂肪酸の多い食材としては、肉や、マーガリンなどの植物油です。比較的、洋食には油っこい食事が多くなりますので、和食を食べるように心がけると良いかもしれません。
抗酸化作用の高い食材を摂取する
ノネナールは脂肪酸の酸化によって生じるため、体内の抗酸化作用を高めることで生成を減らすことができます。抗酸化作用はビタミンCやビタミンE、ポリフェノール、リコピンなどで高い効果が期待できます。
肉類を食べることが多い方は、野菜の摂取量を増やすことが効果的です。特にビタミンだけでなくリコピンを多く含むトマトはオススメです。ほうれん草やレモン、キウイ、アボカドなども高い効果が見込めますので積極的に摂りたいところです。
また、ポリフェノールというとワインが有名ですね。ワインと言うと独特な風味で苦手だという人もいらっしゃると思います。そんな方はワイン意外にもポリフェノール多く含む食材がありますので、そちらで摂取するとよいと思います。
ポリフェノールを多く含む食材としては、チョコレートやお茶全般、ベリー系などに含まれます。大豆イソフラボンもポリフェノールの一種ですので、豆製品も摂るようにしましょう。
生活習慣の改善
その他の方法としては、たばこを吸わない、ストレスをためない、などが挙げられます。これらの行動は体内の活性酸素の量を増やしてしまうために、脂肪酸が酸化されノネナールが生成されやすくなってしまうんです。なかなか難しいことではありますが、意識的に取り組んでみるといいかもしれません。
加齢臭専用の石鹸などを使用する
普通の石鹸では落としきれない汚れを落としてくれるものもあります。各メーカーから様々な種類が市販されていますので、ご自分に合ったものを探してみましょう。
加齢臭は男性だけでなく、女性にも訪れる症状です。誰しもが通る道ですので、今のうちからしっかりと対策の準備をしておきたいものです。もし身近に加齢臭の人がいたとしても、私たちもいずれは同じ道を辿るわけですから、邪険にせず温かく見守ってあげましょう(笑)。もしくは対処法を教えてあげたりしてみてくださいね。